本書は、マーケティング全体の流れを解説し、そして課題解決のために実際にはどのような施策を打っていけばよいか、について具体的に書いた一冊です。
内容は、マーケティングの定義や総論から始まり、フレームワーク、マーケティング調査、商品開発、販路開拓のためのウェブやSNS、展示会の活用の仕方、そしてブランディングなど、一気通貫で説明しています。
一般的なマーケティング関連の書籍では、キーワードごとの解説や、フレームワークごとに見開きページでの解説ということが多かったと思いますが、本書は、フレームワークや分析手法を、「いつ、どのタイミングで、なんの目的のために活用するのか」という生きた流れに沿って解説しています。
中小企業や大手企業、中小ビジネスにおいて、それぞれにとって必要な前提や、今やるべきことなどが明らかになる一冊ではないかと思います。
Amazonレビューでも、「過去にマーケティング本やMBAで学んできたことが、この本ではじめて(ああ、こういう意味だったのか)と腑に落ちる部分がたくさんあった」という、嬉しいお声をいただいています。
装丁を見ていただきますと、ちょっとむずかしい専門書の雰囲気もあるのですが、中身はたいへんわかりやすい文章で書いていますし、注目していただきたいのは図解です。
どのような図にしたらわかりやすいか、理解しやすいかを、ゼロベースから考え直し、図版を作成しました。これについては私が講義を行っているビジネススクールの院生の方たちにも協力をしてもらって、改善を計ってきたものです。
そして、本書のコンテンツ自体も、私が大学院で30コマに渡って行っているマーケティング論の講義を元にして書かれています。実業に翌日から活用できる知見であるとしてご好評をいただいている科目です。
加えまして、キャッチコピーやネーミング、展示会活用、プレスリリースなど、弓削の得意分野についても新たな視点とともに解説をしていますし、価格決定や行動経済学、SNSなどのデジタルマーケティングについても読み応えのある解説をしています。
ということで、
マーケティングを体系的に説明していく土台の上に、では実際にはどのような施策をどのように実践していけばよいのか、がやる順番でわかるマーケティング本が「実施する順に解説! マーケティング実践講座」です。
おかげさまで、刊行後、たいへん高い評価をいただきまして、刊行から11日で重版が決まり、さらに1ヵ月で3刷になりました。